WHOLE場所は金沢市の中心部、香林坊と長町武家屋敷跡の間にあるせせらぎ通り。昔ながらの風情をそのままに、鞍月用水のせせらぎが落ち着いた雰囲気をつくる商店街。ここにひときわ都会的なインテリアショップWHOLEが昨年3月、オープンしました。オーナーの吉澤潤さんは、石川県小松市の高校を卒業後、東京に上京。約20年余りを東京で過ごし、自身の夢でもあったお店を金沢でオープンするべく、Uターンをしてきた方。昨今、メディアで地方の疲弊が取り上げられているが、地方で暮らしている人の方がイキイキとしているように感じていた私は、吉澤さんの意見を聞くうちにその答えを見出せたような気がしました。「東京で培ってきたキャリアを活かし、地元に戻って自分の夢を叶えることも新しい選択肢なんじゃないかと、Uターン起業を決断しました。」爽やかに答えてくれる吉澤ご夫妻。都会的で洗練されたイメージと、故郷を愛する穏やかな笑顔がこのお店にはよく似合う。2016.05.02 17:06
「金沢」という地名発祥の場「郷に入っては郷に従うまえにご挨拶。」根が真面目で信心深い私は、どうも人生を律儀に送ってきた。謹厳なドイツ人の父から流れる血がそうさせるか否かは定かではないが、とりわけ挨拶やお礼といったことには全うな筋を通したいタイプ。そのため、金沢を語らせていただく立場となった今、どうしても挨拶をせねばならぬ場所があると鼻息荒く向かった先がある。「金沢」の地名由来にもなった「金城霊澤」だ。兼六園と石浦神社の間にある、ゆるやかなSカーブが続く広坂をのぼり、金沢神社を目指す。幾重にも重なる石垣と辰巳用水のせせらぎに凛とした風情を感じる。余談になってしまうが、この広坂と反対側、兼六園の北側に尻垂坂(しりたれざか)という坂がある。広坂の頂上と同地点に合流する坂ではあるが、アラフォー女子にとってこの坂のネーミングはあまりにも皮肉だ。敢えてそっちは通らないと決めている。加賀歴代藩主が長い歳月をかけて完成させた大名庭園の計り知れない迫力と繊細さのなかに佇み、そんな邪念がよぎる自分のちっぽけさにただただ呆れてしまう。2016.04.21 03:22
金沢に来て、暮らして。東京から金沢に移り住んで1年。都市のスピードや絢爛さにかぶれた私を「おかえりあそばせ(金沢弁)」そう寛大に迎え入れてくれた金沢。いまはこの地に初恋にも似た感情を抱いています。人も自然も街も文化もどれもが新鮮で真新しくもっと知りたい欲求が止まりません。その熱き想いをのせて、web magazine「とことこ金沢」を立ち上げました。「金沢」を語るには知識も経験も若輩者の身。それでも恐れをなしてこの場で語ろうとする意味、それは「金沢をもっとおもしろいまちにしたい」そのひと言につきます。地元で活動するヒトに会い、地元に愛されるモノやコトに触れ、地元の食をいただく。このweb magazine「とことこ金沢」を通じて金沢の暮らしにまつわる魅力を発信し、あらゆるジャンルのさらなる認知や集客をサポート、人と人とをつなげる橋渡し的な存在になっていきたいと思います。東京かぶれのミーハーアラフォー女子(おこがましが女子と言わせていただく)が、“とことこ”と金沢のまちを歩き、独自の視点で「金沢のいま」を取材・執筆していきます。あなたのお店へ職場へお住まいへ、“とことこ”歩いて伺います。どこまでも・・・。読者の方からの貴重な情報・屈託ないご意見も記事ネタに取り上げることで、このweb magazine「とことこ金沢」が地域のコミュニティスペースとなるコトが夢であります。ここぞと思う地域(ともに日の目を浴びさせましょう)、おもしろネタ(シュール系はなお結構)、素敵な人(我こそはの方大歓迎)、新しいモノ(失敗作だっていいではないか)、そんな情報があれば、ぜひお送り下さい。いただいた情報をもとに、みなさまのもとへ取材依頼のご連絡がいくかもしれません。そのときはどうぞ、これもご縁だとポジティブに受け入れて下さい。そうして、地元の方のお力をお借りします。謙虚に図々しく巻き込みます。金沢のヒトやモノ・コトに寄り添い、地元の方に愛される読みものへと君臨させます。今日も読まずにはいられない、気になって気になってしょうがない、そんな存在になっていくために、毎回リアルな情報を新鮮なうちにお届けします。2016.04.19 16:02